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クマリ

処女神クマリは、タレジュー(Taleju)の名で知られるネパールの国家守護神が人に形を変えた象徴だと考えられており、高い清浄性と深い情をもつ女神・カンニャクマリ(Kanya Kumari)の化身とも言われます。由緒あるヒンドゥー寺院のために、仏教徒のサキャ一族(Sakya、シャカとも)の中からクマリ候補者が選ばれます。クマリとして選ばれた少女は、ヒンドゥー教徒、仏教徒双方にとって極めて崇高な存在として祀られ、寺院の外で行われる様々な祭事に出座します。かつては国王から栄誉を授かる存在でもありました。初潮を迎えると、クマリとしての神聖な地位を失い、寺院から退去することとなります。そしてまた新たなクマリ探しが始まります。

最も高位のクマリ(国の守護神としてのクマリ)の寺院は、カトマンズのバサンタプールにあるガッディバイタク(Gaddhi Baithak)の正面にあります。この他にも、パタンやバクタプール、ブングマティ、ティミなど、古くからのネワール族の町にもそれぞれのクマリが存在します。

8月終わりから9月の初旬に休みが取れそうなら、カレンダーを調べてインドラ・ジャトラ(IndraJatra)に合わせて来ネしてみてはいかがでしょう。インドラ・ジャトラは天神・インドラ(日本では帝釈天として知られる)のための祭祀儀礼ですが、この日クマリは館を出て、この祭祀のために組み立てられる山車に乗り込み、カトマンズの旧市街のとても狭い路地を山車といっしょに引き回されます。国の守護神であるクマリを戴いた帝釈天の山車を追いかけるように、古代から伝わるおどろおどろしい仮面と衣装をまとった舞い手が路上に飛び出して踊り狂い、これに呼応して陶酔し熱狂した曳き手によって、さらに強く激しく山車が古都カトマンズ中心部を練り歩く光景は、圧巻というよりありません。なかなか会う機会のないクマリを目にするチャンスというだけでなく、ネパールという国やひとびとの本質を肌で理解する上でも、非常に貴重な経験となること間違いありません。

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